トータスキッズ支援事例:「何をすればいいか分からない」と動けない―“まねする力”が助けになる

トータスキッズ支援事例

― 「一緒にやる!」から始めた、模倣する力を育てる支援 ―

「初めての活動になると、動けなくなってしまう」
「みんなへの指示では、何をすればいいか分からない」
「間違えそうなことには、なかなか手を出せない」

そんなお子さんはいませんか?

今回ご紹介するのは、年中のお子さんの事例です。

園では、初めての活動や一斉指示など、「何をすればいいのか」が分かりにくい場面で、動き出せないことがありました。

一方、やることや手順が分かれば、積極的に取り組むことができます。

そこで注目したのが、「人の動きをまねする力」です。

■ なぜ「まねする力」が大切なの?

例えば園で、先生の説明だけでは何をするのか分からなかった時。

先生や周りのお友達を見て、

「あ、こうするんだ」

と分かれば、活動に参加しやすくなります。

ところが個別支援で、指導員が動きを見せて、

「こうして」

と伝えても、最初は動くことができませんでした。

では、どうしたらよいのでしょう。

ここで大切にしたのが、本人の「得意なこと」でした。

■ 「できないこと」より、「好きなこと」から

本人には、人と関わったり、一緒に遊んだりすることが好き、という強みがあります。

そこで、いきなり、

「先生と同じようにやって」

と求めるのではなく、指導員と向かい合って手を合わせ、徐々に手を上げていきながら、一緒に「バンザイ!」。

まずは「まねする課題」ではなく、「先生と一緒に身体を動かす楽しい遊び」から始めました。

何度か繰り返して動きが分かってきたら、少しずつ手を離します。

最初は手を合わせて一緒に。
↓
少し離れたところから「こうして」。
↓
指導員がバンザイを見せるだけに。

本人ができたら、その場ですぐに、

「できた!」

と一緒に喜びました。

■ 45分の中で、「自分でまねする」が出た!

この日は、8~10回程度の練習を、遊びを挟みながら繰り返しました。

すると支援の後半には、手が触れていなくても、指導員の「こうして」とバンザイする姿を見て、自分から同じようにバンザイする場面が2回見られました。

しかも、本人は一緒に身体を動かすことや、できたことを褒められることをとても楽しんでいました。

保護者からも、模倣できたことに驚きと喜びの声が聞かれました。

もちろん、まだ1日の実践です。

「模倣ができるようになった」と結論づける段階ではありません。

でも、「人と一緒に動くのが楽しい」という本人の強みを使えば、新しい力を引き出せるかもしれない。

そんな大切な一歩が見えました。

■ 「まねできる」を、園での「分かった!」へ

これからは、バンザイだけでなく、手を叩く、身体に触れるなど、いろいろな動作で「まねする」を広げていきます。

目標は、模倣そのものが上手になることだけではありません。

園で「何をすればいいのか分からない」と止まってしまった時に、先生やお友達の動きを見て、

「あ、こうするんだ!」

と活動に参加できること。

トータスキッズでは、「できないこと」だけを見るのではなく、その子の「好き」「得意」「楽しい」を使って、次の「できた!」につなげることを大切にしています。

まずはご見学・ご相談から、お気軽にお問い合わせください。

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