インタビュアー:トータスキッズ代表・高橋嘉誉
1月31日に開催する「発達に凸凹のある子どものパパママ交流会」は、行政や福祉の“仕組み”だけでなく、地域の中で、人と人がどうつながっているかを大切にした交流会です。今回お話をうかがったのは、団地の中にある“屋根のある公園”のような場所、津久井浜団地徒歩0分図書館(ツクマル)の横山夏紀さん。「支援する・される」ではなく、一緒に暮らすという感覚で地域と関わる横山さんの言葉には、この交流会の空気感そのものが詰まっていました。
<テーマ1:ツクマルが「団地の中」にある意味>
高橋(トータスキッズ代表・高橋):石井さん、今日はありがとうございます。今回、実行委員として関わってくださっているのが、福祉事業所の方が多い中、こうしてツクマルさんとご一緒できることが本当に嬉しくて。交流会も、「どんな人たちが運営しているの?」が伝わると、保護者の方も安心できると思っていて、そのツクマルらしさを、ぜひ保護者の方に伝えたいです。
横山(ツクマル):ありがとうございます!
高橋:さて、ツクマルって、“団地の中”にあるのがすごく象徴的ですよね。そこにあることの良さって、どんなところだと思いますか?
横山:団地の中にあることで、すでに「暮らしのつながり」があるところに、ツクマルが入っていける感覚があります。
高橋:輪の中に入るって、逆に入りにくいイメージもあるけど…ツクマルは自然に馴染んでいる感じがします。
横山:私たち、ある意味“何者でもない”んですよね(笑)。だからこそ「なんだなんだ?」って興味を持ってもらえて、関わりが生まれていくのかもしれません。

<テーマ2:合言葉は「対等」——支援者でも、利用者でもない>
高橋:ツクマルの空気感って、どこか“フラット”で安心します。
横山:代表がずっと言っているのは、「私たちは支援する側でも、支援される側でもない」ということです。対等であること。
高橋:それ、トータスキッズとも本当に通じます。
うちも「支援者と利用者」じゃなくて、子どもを真ん中にした“パートナー”として一緒に子どもと社会を育んでいく、という話を最初に必ずします。
横山:「みんなで作る、みんなの図書館」っていう感覚です。場も図書館も、特定の誰かのものじゃなくて、みんなのもの。
<テーマ3:団地の“ご近所力”が、やさしいセーフティネットになる>
高橋:この3年で「やっててよかったな」と感じるエピソードはありますか?
横山:いっぱいあるけど…例えば「大掃除したい」って言ったら、ご近所さんが雑巾を持って駆けつけてくれる。「雑巾ないのよ」って言ったら「縫ってくる!」って大量に縫って持ってきてくれる(笑)。
高橋:最高ですね…!それって運営メンバーじゃなくて、自然に?
横山:自然にです。困ってると、出てきてくれる人がいる。あと、外から来た子がケガしちゃって絆創膏がなかった時、上の階に「すみません…」って行ったらすぐ助けてくれたり。“お隣さんがいっぱいいる”っていう感覚です。
高橋:昔の「醤油借りに行く」みたいな、あれが残ってる感じ…今の時代だからこそ、じんわり沁みます。

<テーマ4:「屋根のある公園」——静かにしなくていい、出入りできる居場所>
高橋:保護者の困り感で多いのって、「行き場がない」「気を遣いすぎて疲れる」だと思うんです。ツクマルができることって、どんなことですか?
横山:団地の方が寛容で、図書館だけど静かにしなくていい。公園が目の前にあるので、体を動かしたくなったら外へ、落ち着きたくなったら中へ。私たちは「屋根のある公園」って呼んでいます。
高橋:いい言葉…。「うるさくしちゃダメ」って言われる場所が増えて、遊具も減って、公園も“ダメ”が増えて…その受け皿になってるんですね。

<テーマ5:本は「旅をしていい」——ゆるさが生む、優しい循環>
高橋:ツクマルの“ゆるっと感”がすごく好きです。開いてる時間も、いい意味で自由というか。
横山:見守りさんが「来られる時に来て、帰りたい時に帰る」感じです。「15時から開くって書いてあるのに?」って言われることもあるけど、「今向かってます」みたいな(笑)。
高橋:その“お互い様”がいいんですよね。本の貸し出しも独特ですよね。
横山:基本、厳密に管理していなくて。「本が旅したいところに行けばいい」っていう考え方で。気に入った人が「自分の本と交換して持って帰っていいですか?」って言うこともあります。
高橋:その発想、すごくいい…。「返さなきゃ」に縛られない。
<テーマ6:訪問看護の取り組み——団地の“孤立”に、こんにちはから入っていく>
高橋:今回は訪問看護の側面もあると思うのですが、ツクマルとしての取り組み、可能な範囲で教えてください。
横山:団地の全戸にご挨拶にまわる「全戸訪問」を行いました。孤立していないか、困りごとはないか、ヤングケアラーの心配がないか…そういう視点で。行政につながっていない方を、必要に応じてつなげられたケースもありましたし、タイミングよく異変に気づけたこともありました。
高橋:「怪しく見えない」って大事ですよね…。ツクマルという“場”があるから受け入れてもらえた面もありそう。
横山:そうですね。「ツクマルの訪問看護」だから開けてくれた、という話も聞きました。
<テーマ7:目指すのは「ご縁のバリアフリー」——知らないから怖い、をほどく>
高橋:この地域がどんなふうになっていったらいいか、未来像はありますか?
横山:障害があるなしに関わらず、誰でも来てほしい。物理的なバリアフリーだけじゃなくて、「人とのバリアフリー」…というか、“ご縁のバリアフリー”が進むといいなって思っています。知らないから緊張するけれど、一度出会ってしまえば、安心して過ごせるようになる。
<最後に:初めての保護者へ、横山さんから一言>
高橋:交流会で初めてツクマルに触れる方も多いと思います。最後にメッセージをお願いします。
横山:公園に遊びに来るような感覚で、ふらっと来てほしいです。「来るもの拒まず」で、お待ちしています。
高橋:ありがとうございます。もうそれだけで、救われる方がいると思います。
基本情報
津久井浜団地徒歩0分図書館(ツクマル)
横須賀市津久井2-9 県営津久井浜団地1-101/8-105
TEL:080-3274-9008
Mail:info@platfarm.org
詳しくは下記HPをご確認ください。
HP: https://tsukumaru.platfarm.org/
<1月31日 パパママ交流会のご案内>
子どものことを一緒に考えたり、情報交換をしながら、
少し元気になれる時間、元気になれる仲間をつくりませんか。
「診断はついていないけれど、ちょっと気になるところがあって…」
そんな方も、もちろん大丈夫です。
今回は、パパ同士のつながりづくりや、
地域の支援サービス紹介のコーナーに加えて、
ツクマルさんによる“パパとママのための絵本広場(移動図書館)”もやってきます。
公園に遊びに行くような気持ちで、どうぞ気軽にいらしてください。
日時: 2026年1月31日(土)14:00〜16:00(受付13:45~)
会場: チェルSeaみうら(南下浦コミュニティセンター)多目的ホール
神奈川県三浦市南下浦町上宮田3258番地4/京急「三浦海岸駅」徒歩2分
対象: 未就学〜小学校低学年の発達に凸凹のあるお子さまの保護者
※プログラム・申込などの詳細は下記交流会HP参照。
必要な方に、必要なつながりと一歩が届きますように。
当日、お会いできるのを楽しみにしています。

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