<トータスキッズ支援事例>買い物学習を通したコミュニケーション支援

トータスキッズ支援事例

「知っている場所では話せるけれど、初めての人だと緊張してしまう」
「困った時に、誰にどう聞けばいいかわからない」

そんな悩みを抱える子どもたちは少なくありません。

今回は、地域のパン屋さんでの買い物学習を通して、コミュニケーションの自信を育てていった高校2年生の事例をご紹介します。

■ 安心できる場では話せる。でも外では緊張してしまう

今回の対象は、トータスキッズに小学6年生から通っている高校2年生のNくん。

買い物の基本的なスキルはすでに身についており、商品を選び、金銭のやり取りをすることは問題なくできていました。

しかし、こんな課題がありました。

  • 慣れない相手との会話で緊張してしまう
  • 早口になり、声が聞き取りにくくなる
  • 視線が合わない
  • 店員さんではなく、近くの職員に話しかけてしまう

一方で、個別支援やトータスキッズαの小集団では、自然な会話ができる場面も増えていました。

つまり、「できない」のではなく、環境によって力が出しにくい状態だったのです。

■ 目標はシンプルに「店員さんに自分から声をかける」

今回の支援で大切にしたのは、難しい会話ではなく、まずは小さな成功体験を作ること。

設定した目標は、

店員さんに自分から声をかけ、短い会話を成立させる

というシンプルなものです。

■ できる仕組みを先に作る

いきなり実践に行くのではなく、安心して挑戦できる準備を整えました。

事前の工夫

  • 定型文を使ったロールプレイ
  • 「ゆっくり・はっきり・相手を見る・笑顔」のポイント共有
  • 想定会話カードの作成
  • 協力してくださるパン屋さんへ学習目的を共有

支援は次のように小さなステップで進めました。

ステップ形成

  1. 「こんにちは」と挨拶する
  2. 相手の方向を向いて話す
  3. パンの場所やおすすめを聞く
  4. 「ありがとうございます」とお礼を伝える

■ 実際のお店で起きた変化

繰り返し取り組む中で、少しずつ変化が見られました。

  • 店員さんに自分から声をかける姿が安定
  • 挨拶 → 質問 → お礼までの会話が自然にできる
  • 緊張が減り、主体的な行動が増える

そして、何より大きかったのは――

店員さんからの
「伝わったよ」「笑顔がいいね」
という自然な反応。

この社会の中でのリアルな成功体験が、Nくんの「できた!」を強くしていきました。

■ 支援が広がった先に見えた未来

続けていくうちに、Nくんからこんな言葉が出てきました。

「店内作業より接客の方が好き」

さらに、学校の就労研修先として、そのパン屋さんを自ら希望するまでになりました。

保護者の方からも、

「社会参加の経験が増え、将来を考える材料になった」

という声をいただいています。

■ トータスキッズが大切にしていること

私たちは、子どもに「頑張って話して」と求めるのではなく、

✔ 話しやすい環境をつくる
✔ 小さな成功を積み重ねる
✔ 社会の中で「できた!」を経験する

ことを大切にしています。

安心できる練習 → 本物の体験 → 自信へ。

この積み重ねが、子どもの将来の選択肢を広げていきます。

■ 今後のステップ

これからは、

  • 他のお店や場面へのチャレンジ
  • 店員さん以外への援助要請
  • 接客への興味を活かした社会参加

などへ広げていく予定です。

■ お子さまの「困った」に、何かできないかと感じている方へ

「うちの子も、知らない人とのやり取りが苦手」
「社会の中で経験を積ませたい」
「将来につながる支援をしてほしい」

そんな想いをお持ちの方は、まずはご見学からお気軽にご相談ください。

トータスキッズでは、一人ひとりのペースに合わせながら、
“できた!”を積み重ねる支援を行っています。

▶ 見学・お申し込みはこちら

その子らしい一歩を、一緒に見つけていきましょう。

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「困った」を「できた!」に変える
支援の場
トータスキッズ
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