トータスキッズ支援事例:「伝わらない」から「“あっち”で伝わった!」へ

トータスキッズ支援事例

持っているスキルを組み合わせて、できた!を作った事例

「言いたいことはありそうなのに、うまく伝えられない」
「泣いたり不機嫌になったりするけれど、何が嫌なのかわからない」
「言葉は少ないけれど、この子なりに伝えようとしている気がする」

そんなお子さんの姿に、もどかしさを感じたことはありませんか。

今回は、コミュニケーション手段がまだ少なかった年少のお子さんが、すでに持っている力を組み合わせることで、相手に伝わるやりとりを作っていった事例をご紹介します。

なお、このお子さんの初回の支援の様子をまとめたYouTube動画もあります。
「最初はどんな様子だったのか」「そこからどう“できた!”につながっていったのか」を、より具体的に感じていただける内容です。
▶ 初回の様子はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=GP_dpEYb5sw

言葉が少ない子でも、使える力はすでにあることがある

今回の対象は、年少のKくん。

  • 予定変更やイレギュラーな状況が苦手
  • 環境の変化に慣れるまでに時間がかかる
  • 気持ちや要求を言葉で伝えることが難しい

という課題がありました。

そのため、

  • 泣く
  • 不機嫌になる
  • でも、何が嫌なのか周囲には伝わりにくい

という状況が見られていました。

一方で、よく見るとKくんには、すでにいくつもの強みがありました。

  • ひらがなや数字への興味がある
  • 好きな遊びには集中できる
  • 指さしができる
  • エコーで言葉をまねることができる

つまり、何もできないのではなく、今ある力をどうつなぐかが大事な段階だったのです。

ポイントは「新しいことを教える」より「できる形を作る」こと

今回の支援では、いきなり新しい言葉をたくさん教えるのではなく、

👉 すでに持っている力を組み合わせて、伝わる場面を作る

ことを大切にしました。

使ったのは、Kくんが大好きなボール遊びです。

作ったやりとりは、とてもシンプルでした

場面は、ボールが少し離れた場所に転がった時。

流れはこうです。

  1. ボールを投げる
  2. 指導員が「どこ?」と聞く
  3. KMくんがボールの方向を指さす
  4. 「あっち」と言う
  5. 指導員が大げさにボールを取りに行く
  6. また楽しいボール遊びが続く

この形に絞って支援を行いました。

もともと持っていた力をつないだ

今回使ったのは、Kくんがすでに持っていた次の力です。

  • ボール遊びを楽しめる
  • 指さしで方向を示せる
  • エコーで「あっち」と言える

これらを別々のスキルとして見るのではなく、

👉 「指さし+あっち」=相手に伝わるコミュニケーション

としてつなげていきました。

支援のステップ

Step1:まずは指さしで伝える

ボールが転がったあと、「どこ?」と聞き、方向を指さすことを促しました。

Step2:「あっち」を重ねる

指さしのタイミングで、指導員が「あっち」とモデルを示し、エコーで言えるようにしました。

Step3:言葉のヒントを減らす

安定してきた後は、「あ…」など部分的な促しにし、自分で「あっち」と言えるようにしました。

Step4:指さし+言葉で伝える

最終的には、「どこ?」と聞かれると、「あっち」と言いながら指さして伝えられるようになりました。

「伝わった!」が遊びの中で実感できた

この時の強化子は、とても自然なものでした。

👉 指導員が大げさにボールを取りに行き、また遊びが続くこと

つまり、

  • 伝えた
  • 伝わった
  • 楽しいことが続いた

という流れそのものが、Kくんにとっての“できた!”になっていきました。

見えてきた変化

この支援によって、限定した場面ではありますが、

  • 相手の問いかけに応じる
  • 指さしと言葉を組み合わせる
  • 相手に伝わる形でやりとりする

ことができるようになりました。

これは単なる発声ではなく、

👉 「相手に伝えるために言葉を使う」

という、とても大切な一歩です。

また、伝わった結果として遊びが続くことで、やりとりそのものへの参加もしやすくなっていきました。

保護者の方の声

保護者の方も、実際に言葉でのやりとりが成立している様子を見て、

驚きと喜びを感じておられました。

「ことばが出るかどうか」だけでなく、
“ことばが伝わる形で使えた”ことが大きな意味を持っていたのだと思います。

トータスキッズが大切にしていること

私たちは、

✔ できないことをそのまま教え込むのではなく
✔ すでに持っている力を見つけ
✔ それを“伝わる行動”につなげること

を大切にしています。

子どもの成長は、ゼロから何かを作ることよりも、
👉 今ある力をどう活かすか
で大きく変わることがあります。

今後のステップ

これからは、

  • ボール遊び以外の場面でも「あっち」を使えるようにする
  • 位置や要求の伝達を広げていく
  • エコーで言える他の言葉も、機能的なやりとりに変えていく

ことを目指していきます。

こんなお子さんに、ぜひ来てほしいと思っています

  • 言葉が少なく、気持ちや要求が伝わりにくい
  • 泣いたり不機嫌になったりするが、理由がわかりにくい
  • イレギュラーな状況が苦手
  • 「この子の力をどう伸ばせばいいかわからない」と感じている

そんなお子さんとご家族に、トータスキッズは寄り添います。

まずはご見学・ご相談から、お気軽にお問い合わせください。

▶ お問い合わせはこちら
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