こんにちは。トータスキッズ代表の高橋です。私が担当している業務の一つに「保育所等訪問支援」があります。
今回は、2年間通わせていただいている幼稚園での出来事から、子どもの「できない」が「できた!」に変わったエピソードをご紹介します。
<写真撮影というハードル>
その日は、園で個人写真の撮影日。
撮影場所は園舎内の階段。
下には大好きな遊具のある広場が広がり、年少から年長までの子どもたちが列を作って待っていました。
Aくんにとって、「立って写真を撮る」ということ自体が大きなハードル。
介助の先生がタイミングを見て誘いますが、彼はすぐにプレイルームへ走ってしまいます。
「そうだよね」
先生も理解があるので、無理をせず、遊びに満足してから挑戦しようと試みます。
<ABC分析で見えたもの>
プレイルームで遊ぶAくんを見守りながら、先生と一緒に現状の分析から「写真を撮る」という行動にどう結びつけるか話をしました。
まずは、現状分析。
A(手がかり):撮影の時間。列に並ぶ子どもたち。待ち時間が長い。すぐ近くにあるプレイルーム
B(行動):列から逃げる
C(結果):遊べる
この「逃げる→遊べる」という流れをどう変えるか。ここで活きたのが日頃の園での行動観察からのアセスメントです。
Aくんは毎日園でみている英語の動画の「10からのカウントダウン」を知っていて、好きということを私も先生も知っています。
<スモールステップで挑戦>
そこで、私はスマホのタイマーを使って、カウントダウンを見せながら注目を促すこと提案。実際に先生と一緒に試してみました。プレイルームでの練習では10回中2回ほど、数字を見てカメラ方向に視線を移せました。
その方法を先生に伝えて終了…のはずが、Aくんは再び走り出し、撮影の場へ!
ここですごいのが、介助の先生。すかさず、Aくんの好きなおもちゃを用意し、カメラマンさんにも座ったままでよいか確認し、撮影にチャレンジ。
そこに先ほどのスマホを私が取り出し、Aくんの視線に入るようさりげなく誘導。最初はおもちゃに向いていた目線がスマホに移り、カウントダウンが「5,4,3…」と進むにつれてスマホをカメラの位置に移行、視線がカメラへ。
「2,1、カシャ!」
自然な笑顔が撮れた瞬間、先生が「えらい!遊んでいいよ!」と声をかけました。

<できた!がつながる支援>
A(環境整備):場にいられるようおもちゃを配置。スマホのカウントダウンで見通しを持たせる
B(行動):写真を撮る
C(結果):「できた!」と褒められ、遊べる
こうして、支援環境を作ることでAくんにできたを作ることができるという園の「成功体験」へと変わりました。
<トータスキッズの訪問支援とは>
トータスキッズの保育所等訪問支援は、先生や園・学校と協力しながら「集団生活の中での“できた!”」を育む取り組みです。
もし「集団生活に課題がある」と感じているご家庭や園・学校の先生がいらっしゃれば、ぜひ一度ご相談ください。
一緒に、その子に合った“できた!”を積み重ねていきましょう。
*園・学校で子どもの「できた!」を増やしてあげるには?そんな方には通所での個別指導(児童発達支援or放課後等デイサービス)と園・学校での行動観察等(保育所等訪問支援)との組み合わせがおすすめです。個別と集団両面で、できるを増やす支援環境をサポート。
利用ご希望の方、詳しくはトータスキッズまで。
**************
「困った…」を
「できた!」に変える支援の場
トータスキッズ
**************
#ASD #ADHD #発達障害 #発達凸凹 #知的障害 #自閉症 #自閉症スペクトラム
#療育 #ABA #個別指導 #応用行動分析 #ペアレントトレーニング
#児童発達支援 #放課後等デイサービス #安心できる場所
#横須賀 #子育て #子ども #保育所等訪問支援 #生きる力
#写真撮影の工夫 #できた瞬間 #成功体験を育む #支援の工夫
#集団生活支援 #先生と連携 #保護者と一緒に #小さな一歩 #スモールステップ支援 #共に育つ