― 「マットを殴る」から、場所や気持ちに合わせて対処方法を選ぶ力へ ―
「イライラすると、大声や暴言、物に当たるなどの行動につながってしまう」
「止めようとすると、それがさらにイライラのきっかけになってしまう」
「『怒らないで』ではなく、気持ちを安全に発散する方法を身につけてほしい」
そんなお子さんはいませんか?
今回は、イライラした時の対処方法を段階的に増やしている小学3年生の事例です。

■ まず必要だったのは、「爆発しない」ではなく別の方法
イライラが大きくなった時に、
「やめなさい」
「落ち着いて」
と止められても、本人にとっては高まった気持ちの行き場がなくなってしまうことがあります。
そこでこれまでの支援では、イライラした時に、他者や物に向かうのではなく、マットレスを殴って発散する方法を練習してきました。
現在では来所時に「イライラしている」「疲れた」「眠い」と自分の状態を伝え、自分からマットを殴って気持ちを整えた後、課題を始められることが増えています。
これは、とても大切な第一歩です。
でも、マットレスはいつでも、どこにでもあるわけではありません。
そこで今回の支援では、ここからさらに一歩進み、家庭・学校・外出先でも使いやすい対処方法を増やすことにしました。
■ 「落ち着いて」ではなく、「何をすると落ち着く?」を探す
用意したのは、
「筋トレ」
「ストレッチ」
「動画を見る」
「タイピング」
などの選択肢です。
本人がその中から一つ選んで実際に試し、終わったら、
「イライラはどう?」
と確認します。
大切なのは、大人が「これをやれば落ち着くよ」と決めるのではなく、
「やってみたら、自分の気持ちはどう変わった?」
を本人と一緒に確かめること。
自分に合う方法を、自分自身で見つけていく練習です。
■ 「マットを殴る」以外でも切り替えられるように
支援を重ねる中で、マットを殴らなくても、選んだ方法で気持ちを落ち着かせ、次の活動へ切り替えられる場面が増えてきました。
また最近では、家族や友達との出来事について「楽しかった」など、自分の気持ちを具体的に言葉にすることも増えています。
次に目指すのは、
「少しイライラ」
「かなりイライラ」
と、気持ちの強さにも気づくこと。
そして、
「このくらいならストレッチ」
「かなりイライラしているから、今日はこっち」
というように、その時の状態や場所に合わせて対処方法を選べることを目指します。
■ 「怒らない」がゴールではありません
イライラすること自体をなくす必要はありません。
大切なのは、
「今、自分はイライラしている」と気づく。
↓
爆発する以外の方法を持つ。
↓
その中から自分に合った方法を選ぶ。
↓
自分で気持ちを整え、次の行動へ進む。
ことだと考えています。
最初から「適切に気持ちをコントロールしよう」と求めるのではなく、まずは安全に発散できる方法をつくり、そこから日常生活で使いやすい方法へ。
小さなステップを重ねながら、最終的には「自分の気持ちに気づき、自分で対処する力」につなげていきます。
「イライラすると暴言や物に当たる行動につながる」
「止めることで、さらに興奮してしまう」
「気持ちを安全に発散する方法を増やしたい」
そんなお子さんとご家族に、ぜひ一度トータスキッズを知っていただけたらと思います。
まずはご見学・ご相談から、お気軽にお問い合わせください。
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