― 保育所等訪問支援から見えてきた課題に、学校・家庭・個別支援で取り組んだ事例 ―
「やっと学校に安定して通えるようになったのに、また行き渋りが始まった」
今回は、そんなご相談から始まった中学3年生の事例です。
Tさんへの支援が始まったのは小学2年生。小学校高学年からは保育所等訪問支援を利用し、学校と連携しながら、安定して学校生活を送ることを目指して支援してきました。
中学校入学後、一時は「もう辛くて行けません」と、登校が難しくなった時期もありました。
そこで、書字の負担を減らすためのタイピングの活用、教科ごとの参加方法、辛い時の退避方法などを学校と一緒に検討。
徐々に登校は安定し、中学2年生の秋頃には、ほぼすべての教科で交流級に参加できるようになりました。

■ 安定していた登校に、再び変化が
ところが、中学2年生の年末頃から、再び行き渋りが見られるようになりました。
特に大きな負担となっていたのが「英語」でした。
チックも増え、本人のストレスが高まっていることがうかがえました。
高校進学も控える中、保護者から「どうしたらよいでしょう」と相談を受けました。
トータスキッズでは、就学期以降、教科学習そのものを目的とした学習支援は通常行っていません。
しかし今回は、保育所等訪問支援を通して見えてきた、学校生活の安定に関わる緊急性の高い課題でした。
そこで、中学校・高校の英語教員免許を持つ代表・高橋が担当し、通常とは異なる個別対応として、保育所等訪問支援と併用した支援を開始しました。
目的は、英語の成績を上げることではありません。
「英語が怖い」という状態を変え、再び安心して学校生活を送れるようにすること。
英語という「教科」そのものではなく、英語を前にした時の本人の負荷や行動に着目した支援です。
■ 「頑張らせる」のではなく、取り組める条件をつくる
まず本人に、
「受験英語を勉強する時間ではなく、英語を怖くないものにする時間にしよう」
と説明し、本人の合意を得ました。
その上で、
・書字を減らし、PC入力や口頭で答える
・単語、文法、英会話を5~10分ずつに分ける
・8割程度は答えられる難易度にする
・「分からなければ飛ばしてOK」と伝える
・「間違えても大丈夫」と伝える
など、英語に向き合いやすい環境を整えました。
評価するのも、正解したことだけではありません。
「まず答えてみた」
「間違えても修正できた」
という、挑戦した行動そのものを具体的に認めていきました。
■ 「怖い」から「まずやってみる」へ
支援開始当初は、文法など負荷の高い課題で緊張が強くなることもありました。
しかし、「まずやってみる→できた」という経験を積み重ねた結果、現在では45分間の支援の中で、複数の英語課題に継続して取り組めるようになっています。
分からない問題でもすぐに止まるのではなく、
「まず答えてみる」
「違っていたら直す」
という行動も増えてきました。
■ 英語から「自分を伝える」練習へ
支援を続ける中で、もう一つ見えてきた課題がありました。
英語だけでなく、日本語でも「どう思う?」「なぜそう思う?」と聞かれた時に、自分の考えを整理して言葉にすることに難しさがあったのです。
そこで、支援の最後の5分程度に、学校生活や好きなことについて話す「自己理解トーク」を取り入れました。
例えば、
「体操が好き」
だけでなく、
「立体的な動きが好きだから」
と、理由まで説明できる場面も増えてきました。
さらに、その内容を英会話にすることで、英語も「勉強するもの」から「自分を伝えるために使うもの」へと広げています。
保護者の方からも、
「英語への苦手意識が少しずつなくなってきて、自信が持てるようになってきたと本人も感じているようです」
との声をいただいています。
■ トータスキッズが大切にしていること
苦手なことに対して、ただ、
「頑張ってやろう」
と求めるだけでは、うまくいかないことがあります。
私たちは、
何が負担になっているのかを見つける。
取り組める条件を整える。
「まずやってみた」を認める。
そして「できた!」を積み重ねる。
ことを大切にしています。
今回の支援も、英語を教えること自体が目的ではありません。
保育所等訪問支援で学校生活を見ていく中で見つかった「困った」に対して、学校・家庭・個別支援がつながり、その子に必要な方法を考えた一つの実践です。
「勉強への不安が強い」
「間違えることを怖がる」
「学校で頑張り過ぎて疲れてしまう」
「行き渋りがあり、学校と一緒に支援を考えたい」
そんなお子さんとご家族に、ぜひ一度トータスキッズを知っていただけたらと思います。
まずはご見学・ご相談から、お気軽にお問い合わせください。
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困ったをできたに変える
支援の場
トータスキッズ
https://www.ts-kids.com/
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