トータスキッズ支援事例:困った気持ちは全部「ドキドキする」―今の気持ちを伝えられるようになるまで

トータスキッズ支援事例

― 選ぶことから始めた、気持ちを言葉にする支援 ―

「嫌だったの?」「悲しかったの?」

聞いてみても、いつも同じ言葉で答える。

何か困っていることは分かるけれど、本当はどんな気持ちなのか分からない。

そんなことはありませんか?

今回は、困った時の気持ちをすべて「ドキドキする」と表現していた小学1年生のお子さんが、「選ぶ」ことから始めて、「悔しい」「恥ずかしい」「イライラする」など、少しずつ具体的な言葉で気持ちを表せるようになった事例をご紹介します。


■ いろいろな気持ちが、全部「ドキドキする」

「嬉しい」「悲しい」など基本的な感情語は理解できるようになってきた一方で、最近よく使っていたのが「ドキドキする」という言葉でした。

緊張した時も、恥ずかしい時も、悔しい時も、不安な時も「ドキドキする」。

本人は一生懸命伝えようとしていますが、それだけでは周囲も、どんな支援が必要なのか分かりにくい状態でした。

そこで、気持ちを細かく捉え、それに合った言葉を知ることから始めました。


■ いきなり「どんな気持ち?」とは聞かない

使ったのは、「悔しい」「恥ずかしい」「イライラする」などの言葉と表情を組み合わせた感情カードです。

ただし、最初からたくさんの中から選ぶのではなく、まずは正解しやすい2択から。

本人がすでに内容を理解している絵本やカードを使い、

「この人はどんな気持ちかな?」

と、登場人物の気持ちを選ぶところから始めました。

2択で選べるようになったら3択へ。さらに「悔しい」「恥ずかしい」など、少し似た感情も加えていきました。

できるところから「分かった!」「選べた!」を積み重ね、少しずつ難しくしていく。トータスキッズが大切にしているスモールステップの支援です。


■ 選んだ気持ちを、言葉と結び付ける

本人が感情を選んだら、

「そうだね。悔しかったね。」
「恥ずかしかったんだね。」

と、支援者がその言葉を返します。

選んで終わりではなく、自分が感じているものと感情を表す言葉を結び付けていくためです。


■ 1か月で見えてきた変化

課題を始めて約1か月。

現在では「悔しい」「恥ずかしい」「イライラする」など、似た感情を含む3つの選択肢から選べるようになってきました。

さらに、

「悔しいと、恥ずかしい」

と、複数の感情を選ぶ場面も見られています。

人の気持ちは一つとは限りません。複雑な気持ちまで少しずつ捉え始めていることは、大きな成長です。


■ 気持ちを伝えることは、「助けてもらえる」ことにつながる

私たちが目指しているのは、感情カードを正しく選ぶことだけではありません。

学校で困った時に、

「悔しかった」
「恥ずかしかった」
「不安だった」

と伝えられれば、周囲もその子に合った支援をしやすくなります。

自分の気持ちが分かる。
相手に伝えられる。
必要な時には助けてもらえる。

そこまでつながって、生活の中で使える力になっていきます。

今後は、カードを少しずつ減らし、言葉だけでの表現、そして学校や家庭での自発的な表出へとつなげていきます。


■ こんなお子さんに、ぜひ来てほしいと思っています

・いつも同じ言葉で気持ちを表す
・困っていても気持ちが周囲に伝わりにくい
・言葉より先に行動に出てしまう
・自分の気持ちを理解し、伝える力を育てたい

そんなお子さんとご家族に、トータスキッズは寄り添います。

「もっと話して」と求めるだけではなく、その子が今できるところから、伝えられる方法を一緒につくっていく。

まずはご見学・ご相談から、お気軽にお問い合わせください。

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困ったをできたに変える
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